パンチラ追って知らない街へ

すべて作り話です。

2022-01-01から1年間の記事一覧

20221228

会話のキャッチボールができない人、(異性のそれではなく人間から)モテない人、信頼関係を築けない人、何故か人見知りを周囲に公言することでコミュニケーションを放棄している人、共通する人全員自分の話しかしない。相手の話には全く持って興味がない。興…

20221227

普通とか常識という言葉が何よりもきらい。これまで住んできた環境も、周りにいた人々も、見てきたものも何もかも違う人間の普通や常識が一致するわけがない。価値観なんてもの、人の数ほどあって然るべきだと思っている。それを理解していない人間があまり…

20221225

今年のクリスマスは、前日の夜から降り出したドカ雪によってホワイトクリスマスとなった。数年ぶりの土日クリスマスとだけあって街も人も大いに浮かれているように見受けられた。ハロウィンが終わってからクリスマスまでの街の雰囲気は昔から好きだ。前日は…

20221219

人生で初めてのことって、この先あと何回、どんなことを経験できるんだろうと考える。毎日毎日おんなじ単調な日々の中にもそれらに出会えるチャンスはきっと潜んでて、気がつけるのは自分次第。降りたことのない駅で降りてみるとか歩いたことない道で帰ると…

20221213

あーあ心の底から、このまま劇的な変化など訪れず単調で穏やかな日々を繰り返し生きていきたいー。私はいつだって変化に怯えて生きている。何も変わってほしくない。何もかもそのままでいてほしい。その点音楽はいつ聴いてもずっと変わらないでいてくれて、…

20221209

職場の同期たちとささやかな忘年会。たまたま同じ時代を生きていて、同じ会社、同じ職種で働く、同じエリアの、そして同じ性別のみんなたち。酒(わたしは弱くて飲めたものじゃないんだけど)を酌み交わしながら、ああだこうだと大騒ぎした週末の金曜日。女…

20221208

私たちがまだ世界の中心で、最強の女子高生だった頃、私たちだけに用意されたささやかなパーティが好きだった。パーティの内容なんてなんでもよくって、親に用意してもらうお昼のお弁当をみんなでお揃いのオムライスにするパーティ、バレンタインに手作りの…

20221206

なんかサッカーすごい盛り上がってらして。私はサッカーに限らずスポーツにはとにかく疎いので最初は興味がなくて見ていなかったけどどうやら勝ち進んでいるらしいということを知って、見てみたいきもちにはなった。ただ時間帯は深夜が多かったし、仕事より…

20221129

昔さ、じーちゃんがまだ和菓子屋やってたときによくお菓子を持たせてくれてたんだけど、ずんだ餅だけは子供の頃の私の口には合わなくて、粒感の残る独特の歯触りとか、極端に控えめの甘さとか、素材の味を生かしてたって今ならわかるんだけど、無理で。親が…

20221120

昨晩、久しぶりに彼と行った中華料理屋での食事が本当に楽しかった。いつもより私の眉毛が太かったことを指摘されて、口に入れたワンタン麺を吹き出してしまいそうなくらい笑った。食事しながら楽しいと思える人間は、わたしにとって数少ない。わたしは人間…

20221116

消せるということは、あるということ。今日で結成13周年目を迎えるバンドのヴォーカルはそう歌う。死にたいと思えるのは、生きているということ。辞めたいと思うのは、仕事があるということ。別れたいのは、今そばにいるということ。綺麗事みたいで勝手な考…

20221115

私の誕生日を祝ってくれた友人の誕生日を忘れていたことを思い出した。申し訳ない。遅れている上で、いつ頃祝うべきか日々考え巡らせているけど、そんなもの早い方がいいに決まっている。それでも何をあげようかでまた悩んでいたら、ついぞ忘れて夜遅くなっ…

20221111

本日も秋晴れ。朝はいつものベーグル、昼はスタバのバジルチキンサンドとホワイトモカ(でかいやつ)、誕生日に友人からもらったギフトカードの期限がもう間も無くなため2,000円分豪遊したけど500円で済んでかなり得した気分だ。しかもデカいやつにしてもお…

20221110

なんか普通の日記としてここ使いたくなってきた。かっこつけて一生懸命書く文章があまりしっくりこなくなった。天気は清々しい秋晴れ。少し肌寒いけど、湿気のないカラッと晴れた青い空がきれいだった。ここ数日雨が降らないので、職場に置いてきた傘を持っ…

石橋施工管理

私には悪しき思考の癖があり、解決しない問題をいつまでもいつまでもいつまでも思い悩み続けてしまう。そのせいで昨日なんて午前3時にやっと眠りにつけたくらい。例えるならば、石橋を叩いて叩いて叩いて、周りからまだ叩いてるの?と聞かれてもなお、叩いて…

愛しあってるかい

立て続けて大切なひとの結婚式に参列した2022年10月。少し前までは、一足早く人生の階段を登るひとたちの後ろ姿を見送って焦る気持ちもあったけど、誰ともなく人生は一人一人のペースがあって、タイミングがあって、一つも同じ道なんてないことを感じ始めて…

優しい人

別れ際にそう言われたけれど、自分のことを優しい人だなんて思ったことはこれまで生きてきた人生の中で一度たりともなかったんだよね。だから不思議だったよ。優しい人、なんかじゃないよ。わたしはただの弱い人間、わたしはただの主張の無い人間、わたしは…

中津川ソーラー武道館

2018年から毎年行き続けている地元のフェスの話がしたい。何をきっかけに行くことになったのかは正直まるで覚えていないのだけど、2018年の主要たる夏フェスがそろって終わりを迎える9月下旬に、地元岐阜県の中津川市で開催されるフェスの存在を知った。中津…

ブランケットシンドローム

幼い頃の写真を見返すと、私のそばには必ずいつも大きくて赤いバスタオルがあった。物心つく前からずっと、そのバスタオルを抱いて寝ている記録があった。大きなバスタオルのことを「だいじ」と呼んでいた。いつしか母が「大事に持っていてね」と手渡した言…

コロナ療養記

感染経路は明白であり、自業自得で誰も悪くない。私は私の不注意で、乗りたくもない流行りに乗ることになってしまった。初めはごく一般的な風邪症状にも似たのどの違和感だった。エアコンのつけすぎかしらとも思ったけれど、熱を測ると37度で確信に変わる。…

あいまいな喪失

勇気を出して聞いてみた。家族なのに、家族のことを知るために勇気を出さなくてならないことそのものがおかしな話なんだけど。私にとっては、2年ほど前からずっと気になっていたことで、気になっていたことなのに、どうしても口に出すのは憚られていた。 私…

出雲旅行記③

次なる目的地は、この旅で一番楽しみにしていた出雲日御碕灯台だ。実のところ、私は灯台が好き。本当に大好き。青い空と海に、凛とそびえ立つ白い灯台。船人の安全を見守り、暗い海に光を照らす道しるべ。時に二人の未来を見つめる場所、という意味を込めて…

出雲旅行記②

別れを惜しみながらサンライズ出雲を下車し、特大の荷物をJR電鉄出雲市駅のコインロッカーに再び押し込み、身軽さを取り戻した私は、一畑バスを待ち出雲大社へと向かった。参拝方法が他と違うことはリサーチ済みだ。鳥居をくぐったらまずは、祓社(はらえの…

出雲旅行記①

2022年5月6日。午後休をもらい、仕事終わりに駅のコインロッカーに詰め込んでいた大荷物を取り出して、いそいそと東京へ向かった。朝からずっと、これからはじまる一人旅のことを思って心が落ち着かなかった。今回の目的は東京ではない。今回の目的、それは…

ナナちゃんのこと

ナナちゃんのことをたまに思い出す。ナナちゃんは高校一年生の頃おんなじクラスで、私とは席がずいぶん離れてて、入学してしばらくはお話しする機会はなかった。ナナちゃんは小顔で高身長で手足も長くて、名前の通り小松菜奈によく似てた。ある日、ナナちゃ…

ロックンロールはジャンルじゃない

ザ50回転ズのライブ行ってきた。ほくほくと興奮しながら帰路に着いています。今夜はまだ、眠れそうにない。ザ50回転ズのライブの後は決まってキーンと揺れる鼓膜の余韻を耳に感じながら、なんの音楽も聴かずに帰ることが私にとっての定番なのだ。なんだか、…

質の悪いエンジン

6年か7年前に書いた日記を開いて読んでいる。今は今期最大、GW10連休一日目の深夜2:11にあたる。今回の長期連休において目標としていた「生活リズムを崩さない」はあっけなく初日から達成することができなかったみたいだ。私は深夜が好きだから仕方がない…

思へば遠くへ来たものだ

毎日のようにやるせなくて泣いて帰ってた仕事終わりの胸の痛みや夜道の風景を鮮明に思い出すことができなくなっていて、まるで遠い遠い昔のことみたい。今私は5年目の春を迎えて、入社後はじめて異動を経験して、名古屋へ金を稼ぎにきています。23時過ぎにオ…

MOROHA単独日本武道館

私がMOROHAを知ったのは5年程前のことで、終わらない就職活動に、先の見えない不安な毎日にいよいよ疲弊していた頃だった。丁度、子供から大人に成熟する段階にあったのだろうと思う。やけに感傷的で世の中に牙を向けて、その割に自分はなんて無価値な人間な…

ディジュリドゥを吹いてみたい

その人はいつもおかしな話をしてくる人だった。 ある時は猛烈に釣りに没頭していると言い出したかと思えばありとあらゆる釣竿を、様々な種類のリールを、またそれぞれの魚に合わせたエサなどをそろえて、川に海に向かい何時間も何時間も魚と対峙したという。…