昔お世話になった上司と一緒に食事をして分かったことがある。人生を生き抜いた先に出会うあの頃の伏線回収みたいな、ネタバレみたいな瞬間に立ち会うことの喜びを知るとき、生きていてよかったと思う。なんの意味もないと心腐していた毎日は確かに今に続い…
12月27日 寝腐った。痛風鍋、夜遊び、AM3:00ラー。 12月28日 寝腐った。夜だけ外出、泡銭。 12月29日 寝腐った。夜だけ外出、泡銭。 12月30日 寝腐った。読書に傾倒。 12月31日 友と鍋。年越し、ときめく終夜運転。 1月 1日 母、流行病。帰省困難、一人寿司…
目にも止まらぬ速さで駆け抜けていった12月。もう少しゆっくり新居と新しい街で過ごす日々を残していきたかったのに、自分と対話をする時間もままならないほど、忙殺されていた。自ら望んで忙しくあろうと決めていたにせよ、要領が悪いことをすっかり忘れて…
朝目を覚ますと、見慣れない天井と馴染みの家具たちに囲まれている。まだこの家の配置や間取りの距離感が掴めずにいて、色んなところに体をぶつけてしまう。ひとまず日用品や家電のほとんどは整理が終わって、玄関が段ボールに占領されている。整理するのめ…
わたしは所有物に宿る魂を信じていて、深く情が湧いてしまうタチの人間でいる。それはバスタオルを異常に愛していた幼少期の名残なのかもしれない。 この世にあるものは例え生命あるものじゃなくても、心通うとどこか信じている節がある。「落とし物」は、持…
ココアが飲みたくなったため、今日を境に冬としよう。最低気温は8℃ほど。今季初めてのアウターを引っ張り出したり、朝起きるのがつらかったりして、もうとっくに人間が社会活動をするような気温ではないと思う。大嫌いな冬にも、ささやかな楽しみをと鍋キュ…
今からするお話は、見る人が見たら、なんと馬鹿げた話を、と心無い言葉を投げかけられてしまいそうな気がする。そうでなくてもこの世の中なんて嘘ばかりだし、何を信じたらいいのか分からなくなるなんて頻繁にある。私も全てが本当だなんてもちろんハナから…
今日を境に、秋が来た。日差しがやわらかく、時折吹く心地よい風を感じながら、泣き腫らした目にいつも通りの化粧を施して、久しぶりにひとりで映画館へ行った。そんな余裕のある、連休中日に決意して本当によかった。 最後の言葉はありがとうございました、…
史上最大の大型台風が迫っているとかなんとかで、今週はずっと天気の悪い日々が続いていた。低気圧(1002hPa)か、セロトニン不足のせいだろうか、今日は朝からちっとも気力が沸かず、起床してから今までずっと床に伏していた。まだ洗濯と掃除と風呂とタバコ…
初めての管理職をした年にできた、初めての部下の、初めての契約。こんなに嬉しいことってない、こんなに誇らしくて、こんなにも心突き動かされる瞬間はほかにない。 もしも私がいま一児の母だったとして、産まれくる子供の人生のすべてにおける、この「初め…
お盆休みに入る前に、今年は夏を目一杯楽しむと決めていて、いつもは堕落した生活を送って後悔するのが関の山だったけど、今年はなんというか、能動的に夏に飛び込んでいった。そんな手応えがあった。だからだろうか、いつも以上に、楽しい夏だったといえる…
29歳になった。二十代最後の幕が開けた。あまりにも早く時間が過ぎていくため、月並みだけどより一層毎日を大切に生きていかないと、なんて思う。ひとまず健康に、大きな怪我もせず、年を重ねられたことに感謝をする。私が、現在見ている景色を記す。 28歳を…
笑顔の絶えない、すごくいい夜でした。 今いる組織の大きな飲み会があった。タスクをすべて後回しにして小走りに向かう。コロナ禍が明けてよかったと心底思った日。人と人との繋がりを強く感じて、胸があたたかい。わたしはやっぱり性善説を信じている。昔と…
なんだみんな同じか〜。今悩んでることも、後悔だらけの毎日も、きっとみんな経験済みでこれまでに歩いてきた道なんだよな、って肩の荷が降りた気分。 仕事は特にそうで、自分で正解を見つけるよりずっと誰かに聞いたほうが早い。その道を歩いてきた先人が、…
生理2日目にも関わらず21時頃まで働いた。満身創痍である。昼ごはんも食べておらずだいすきなドトールのハニーカフェラテアイスMサイズでなんとか空腹ごまかしたりしてたら帰りの電車でたぶんちょっと低血糖引き起こしてフラフラだった。いそいで電車を降り…
管理職になってからおよそ1ヶ月が経った。 受け持ちのクライアントは半分以下になったからまあ工数自体は減ってむちゃ楽ではあるのだが別ベクトルの悩みがその分増えたので心労はあんま変わらん感じ。人間を動かすのむずかしすぎる。脳内いつも考え事でパン…
おちゃらか、おちゃらか、おちゃらかほいっ おちゃらか勝ったよ、おちゃらかほいっ これはよくふたりで遊んでいた手遊びで、ばーちゃんのことを思い出そうとしたら、すぐにこのメロディが口を衝いて出た。お互いに向き合ってじゃんけんをして、勝ったときと…
昔からそうだった。多分物心ついた時からがんばってきた。がんばって取り繕うことだけが、すべてだった。それがわたしの生存戦略で、それがいつしか生き甲斐で、そうでないと見放されてしまいそうな気がしていて元気な私を、明るい私を、光っているほうを、…
冬の最後の悪あがきみたいな嵐が過ぎて、3月30日から確実に春がきた。気温は20℃をこえて、やわらかな日差しとあたたかな風が吹く。そして桜がいままさに、咲き誇ろうとしているところ。 わたしが入社した時からずっと部を牽引してきた偉い人がエリアを離れる…
古巣のえらいひとと、いま関係の深いひとたちが集まる飲み会にご一緒させてもらった。話す内容は専ら、会社上層部の話ばっかりで、わたしは一番下だったから一生懸命聞くに徹するしかなかったけど良い時間だったなって今帰りの普通電車の中で反芻させている…
小さい頃、どれだけ泣き叫んでも止めてくれなかった激しい喧嘩を思い出す。揉み合うふたりの間に割って入って仲裁に務めたまだ小学生の頃のわたし。その時に、自分の力ではどうにもできない事象があって、どれだけ強く願っても決して思い通りにならないこと…
今日はまた違うコミュニティの人間と会う機会があった。ひさしぶりに幼い子供と接して心底癒されたりもした。子供はすごい。そこにいるだけで、周りの人間は穏やかな気持ちになる。曇りのない透き通った瞳と、赤くて丸いふわふわの頬、絶対に守るべき存在だ…
ひさしぶりの人間たち大勢と対峙して、なんだかすごく怖かった。この怖さの正体は一体なんだったんだろう。分かんないけどすごく怖かった、一日中ずっと。でも実際に会ってみるとやっぱりみんなあの頃のままで、ひとつも変わってなくて、怖がる要素なんてな…
大変なことになった。大変なことになったぞ、これは大変なことだ。どうしよう、どうしようもないけど。おめでとうって言ってもらえたからこれは喜ばしいこと、望んでいたこと、夢だったことのはず。だけど、ちょっと待ってくれ、心の準備ができていない。だ…
身近な人のこと大好きなまま死にたい、嫌いだって思いたくない。時が経つと関係性は変化しちゃって、昔みたいに相手を思えなくなる瞬間があって、この人無理だなって思うと途端に心のシャッターを閉じてしまう。それからもうそのシャッターは2度と開くことは…
50年も自分の身分を偽って生きていくというのは、いったいどんな気持ちだったんだろう。自分に対してどれだけ心を開いて接してくれる人間に対しても、信頼を寄せてくれる人間に対しても、自分が何者であるのかを遂には知らせることができないまま付き合って…
親指が腫れていて、痛いなあと思って調べたらドケルバン病という腱鞘炎らしかった。まあ、かっこいいお名前だこと。自称、なので分かんないけど、症状的にたぶんそう。 今月はたくさんたくさん仕事した。誰になんと言われそうと頑張った。少なくとも、昨年の…
今年一番の寒波が襲来した夜、私の住む街は一晩にして雪に覆われた。本当は大寝坊したくせに、大雪による遅延というていで事なきを得る。悠然たる面持ちで遅刻した。生まれてから今日までずっと運がいい。ほんの昨日までが秋で、今日からが冬だった。今日も…
真冬の深夜22時半過ぎなのにわたしの頬はほんのりと紅潮し、吐息はピンク色をしている。何を言うてんねん。今日のかえりみちは、なんだかあんまり寒くない。朝から遅延電車に巻き込まれて大遅刻したり、偉い人に高い焼肉ランチとタバコ2箱も買ってもらえたり…
20231206 職場のギャルと、退勤が重なってバイブスが上がったのでノリでご飯食べに行った。数ヶ月前に隣の席になったギャル。ギャルは、何も金髪だからとか素行が悪いとかそういうんじゃなくて、なんか底抜けに明るくて一生懸命に生きている人間を定義してい…