パンチラ追って知らない街へ

すべて作り話です。

ギャル

20231206

職場のギャルと、退勤が重なってバイブスが上がったのでノリでご飯食べに行った。数ヶ月前に隣の席になったギャル。ギャルは、何も金髪だからとか素行が悪いとかそういうんじゃなくて、なんか底抜けに明るくて一生懸命に生きている人間を定義している。わたしはね。辞書で調べてみると「軽薄で若い娘」を指すようなので我々はもう正式にはギャルと言えないのだけど、30代になっても40代になってもずっとギャルでいたい気持ちがある。どんなに辛いことがあっても「ウケる笑」って笑い飛ばして「ヤバい」って泣きたい。ギャルはあけすけに自身の身に起こったマジでヤバい事件のことを話してくれて、死ぬかもしれないって少し大袈裟に凹んだりする。でも数秒後に、てかさぁ、って話題が変わって最近遊んだ男の子との変なデートの話になる。コロコロ忙しなく動くにぎやかなおもちゃみたいで、可愛くて仕方がない。ギャル、うらやましい。なりたいギャル。どうしても。