パンチラ追って知らない街へ

すべて作り話です。

マイライフストーリーテラー

古巣のえらいひとと、いま関係の深いひとたちが集まる飲み会にご一緒させてもらった。話す内容は専ら、会社上層部の話ばっかりで、わたしは一番下だったから一生懸命聞くに徹するしかなかったけど良い時間だったなって今帰りの普通電車の中で反芻させている。

積み重ねてきた今までと今が繋がる瞬間がある。ちゃんとやってきたんだな、って思える瞬間がある。投げ出さずに、時折くたびれて、でもちゃんと歩いて、気がつけば良い人たちに囲まれている。

この前インターネットで見たんだけど、尊敬できる人たちがいる場所は間違っていないんだそうだ。なんでこんなやつらと一緒にいなければいけないんだって思う場所はきっと、間違った道を歩いている証拠なんだって。それ、私心当たりある。私の歩く道の前には、到底追いつけない人たちがたくさんいる。このまま進んでいけばきっとまだ良い景色が見られるようなそんな気がする。私はずっと自分の足元がぬかるんでいないかどうかだけを気にして歩いていたけれど、どうやらそれは検討ちがいだったみたいだ。

2024/03/14の私はね、まだこの人たちのそばにいたいなって思う。ちっとも追いつけなくてまた自信を無くす瞬間だって数えきれないくらいあると思うんだけど、そもそも追いつけるような人間じゃ無いって心の底では諦めてるんだけど、まだもう少しだけここで頑張りたいなって思ってる。そして周りにいる今の自分にとって大切な人たちに、その軌跡をちゃんと見届けてもらいたい。それからどうか、今日のこの思いを将来ぜったい後悔したくない。そのために今、誰に対しても胸を張って語れる物語を紡いでおかないといけない。そんな揺るぎない決意の只中に、ある。

やっぱりまだ不安で、不安さを隠しきれなくてダダ漏れだったけどずっと大好きな人から出来るわけないって言われて、そりゃそーだって思えた。買い被りすぎなんだよ、自分のこと。出来るわけないんだもん。出来るわけないし不安だから、だからこそ、やってやんないといけない。少しだけ目線より上の場所に身を置くことで得られる力だってあるはずで、一年後になんとかなったなあって笑っていられるように、やるしかないんだもん。私を褒めてくれないえらいひとに、まあまあだったんじゃないって言われたい。言わせてみせる!あなたがいる限り、私はここで頑張るしかないんだよな。あの時やっぱり、すり減ってしまうからって言う理由で距離を置いてみてよかった。あれ以上は多分近づきすぎちゃだめだったんだもん。これからもずっとこの距離感で会い続けるために、尊敬できるひとでいてもらうために適切な距離っていうのがある。私たちは大人で、それがよく分かっているから今日また笑顔で会えて嬉しかった。間も無く迎える新年度前に会えて嬉しかった。