今年のクリスマスは、前日の夜から降り出したドカ雪によってホワイトクリスマスとなった。数年ぶりの土日クリスマスとだけあって街も人も大いに浮かれているように見受けられた。ハロウィンが終わってからクリスマスまでの街の雰囲気は昔から好きだ。前日は営業部の女子会で飲みに行っていて、帰りは風が冷たくて仕方なかったんだけど、雪が降ったとわかった瞬間にそれまでの寒さをなんだか許せるような気がした。雪が降るくらい寒かったなら仕方ないよね、みたいな。ほぼ昼の11時頃に目が覚めて外を見るとこんもりと降り積もった雪たちがあたりを白く埋め尽くしている。名古屋高速は全線通行止めだったらしく、一晩にしてかなりの量が降ったらしかった。空は青く澄んでいてやっと冬を実感。本当に寒い。今年のクリスマスは特にどこ行くかとか細かいことは決めていなくて、前日に映画でも見ようかという話にはなったけど人が多そうだったので、家で過ごすことにした。夕方頃に迎えにきてもらって、事前に予約していたケーキを受け取りに行った。毎朝、駅の改札を通るたびに脇に立てかけられたクリスマスケーキの看板を見ていて、ずっと目をつけていたリースタルトケーキ。予約締切日を忘れないようにリマインドするくらい食べたかったとっておきのもの。
やっとお迎えすることができて嬉しかった。急遽だったので、クリスマスディナーとしてはあまり難しいものはできなかったけれど、ホワイトソースのグラタンと、リースサラダ、アヒージョ、ローストレッグ、コーンスープの材料買い込んで1時間半ほどで準備を済ませた。我ながら上出来だったと思う。テーブルいっぱいに並べられたご馳走に胸が躍る。
昔から母は、イベントごとがあるときは気合を入れて特別な食事を作ってくれていたけれど、しっかりと私にもその遺伝子は受け継がれているみたいだった。お酒が飲めないから、ノンアルコールのシャンパン（のようなもの）まで買って、背の高いグラスで乾杯をした。まるでアルコールを飲んでいるふうに瓶を持って今日くらいは一人で空けちゃおっかな〜とか言ってふたりでケタケタ笑って楽しかった。ささやかだけど、私はこれがしたかった。食事以外は普段と変わらない週末でも、心許せる人とあたたかいご馳走を囲む時間がとても幸せだった。メリーメリークリスマス！あとは年末まで駆け抜けるのみ。みんなの夜は、どうですか。
