パンチラ追って知らない街へ

すべて作り話です。

20221209

職場の同期たちとささやかな忘年会。たまたま同じ時代を生きていて、同じ会社、同じ職種で働く、同じエリアの、そして同じ性別のみんなたち。酒(わたしは弱くて飲めたものじゃないんだけど)を酌み交わしながら、ああだこうだと大騒ぎした週末の金曜日。女が男がとカテゴライズするのってどこか前時代的な気もするけど、やっぱりそれぞれに特徴はあると思っていて、なんというか、女たちにとって会話はほとばしるエンターテイメントのよう。目に見えないほどのスピードで豪速球の言葉をキャッチボールしあっていたらあっという間に時間が過ぎていった。総合職で人と多く接する機会があるからこそ、傾聴力もその場にあった話題の提供力も相応に高い。さらに「同じ」が多いからこそ、際立つそれぞれの個性や考え方を肯定する時間がとてもたのしかった。全く同じ人間なんてこの世にはいないけど、自分との違いを尊重して歩み寄ることは誰にだってできるはずだ。この空間が心地よかったのは誰一人として自分をよく見せようだとか、誰かを貶めようとかいう思いを抱いてる人がいなかったこと。そういった剥き出しの悪意を感じることが一度もなかった。それは当たり前のようでいて、難しいこと。