パンチラ追って知らない街へ

すべて作り話です。

20230105

仕方なく続けてきた人と、どうしようもなく辞められなかった人の違いなんて側から見たらすぐわかる。ああこの人は、どうしようもなく、何ものにも代え難く、辞められなかった。やめたくなかった人なんだって、すぐ分かる。音楽をはじめとする芸能を生業としているひとは特に分かる。眼差しから、作品に込められた魂からそれらは滲み出ている。受け取り手を侮っちゃあいけないよ。あなたのそれは本気でしているの?どうなの。魂を込められたらどんなくだらないことも、人は馬鹿にできなくなる。応援せざるを得なくなる。道を極めた人はもう外野の声なんてくだらないもの聞こえないし、耳を傾ける隙も時間も無くなるの。そんな瞬間に巡り会えた時、心が強く震える気がする。この人は辞められなかった側の人なんだって知ると、すごく嬉しい。どうかそのまま辞められないままでいてほしいと願う。それしか道がなかったからなんて謙遜はよして、自分がどうしたって辞めたくなかったからここまできたって胸を張って、そしてまたかけがえのない作品を産んで。私はずっと辞められなかった人のことだけをただ、応援する。そういったひとたちだけを応援していたい。願わくばそんな人に私もなりたい。辞められないもの、辞めたくなかったものを諦める人生にだけはしたく無いって思う。誰にも止められない制限速度なしの人生を駆け抜けて死んでやるって思う。そんな年明け。あけましておめでとうございます。今年も一年、生きて生きて生きましょう。