パンチラ追って知らない街へ

すべて作り話です。

26歳青春の象徴

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こんなにも音楽を愛し、音楽に愛されて生きているのに楽器ひとつ弾くことができないなんて、まったくおかしな話だよ。憧れのバンドマンと同じギターを目にした瞬間から私の胸はときめき、街は煌めき、星が瞬き、花が咲きほこりました。

今の稼ぎじゃうろたえるくらいの金額であることは確かで、楽器屋のあんちゃんから1台目でベンツ買うのと同じですとも言われたけど、そんなことより、他の誰かの手に渡ることが絶対にいやだった。

物にさして頓着の無い私がこれほど夢中になれる物、最初で最後かもしれません。違うかもしれません。これからは音楽を、日本に12本しか無い(ほんとかな)特別なギターで鳴らせるのだと思うとうれしすぎてニヤけた面が元に戻らないままエッホエッホ担いで歩いた炎天下。

これは内緒ですけど、何かを始めるのに遅すぎることってないらしいです。自分だけがその価値を信じているようなものには臆せず飛び込んでいきたいですよね、26歳夏、青春を取り戻せ!

名前は「ロマン」いま決めた。

ねえわたしたち、長い付き合いになりそうね。